智哉は茉莉に会って早々抱きいて
お風呂に入ってるのに覗こうとして
茉莉のいる部屋にまで忍び込むし、
宏斗は智哉をとめようとしているくせに
実はちゃっかり楽しんでるし、
春馬は意気なり部屋に連れ込むし、
隆人は…まだましか。
これからエスカレートするかもしれない。
俺も頭撫でちゃったけど
それはよしとしよう。
「でも良憂ちゃんも危ないけどねー」
「お、おう」
さっきの俺の心を読みとったかのように
宏斗が言ってきたので驚いた。
すると智哉が真剣な眼差しで言った。
「だけど、“恋愛ゲーム”なんだし
僕は手加減しないからね?」
「「もちろん」」
智哉のこの言葉にみんなそう答える。
俺の話、聞いてないし…。
まっ、しょうがないか。
みんな真剣だし。
「とりあえず、明日からは学校だし
もう少し落ち着いて行動な」
俺のこの言葉で
“恋愛ゲーム” は本格的に動き出した。