そう言われても…



「私にはさっぱりわからないんだけど…」


「まぁ簡単に言うと、この恋愛ゲームで
誰が茉莉を本気にさせられるかってこと。
でも、俺たちの勝手なゲームだから
茉莉は心配しなくても大丈夫だよ?」


宏斗くんが説明してくれたけど、
やっぱりよくわからない。



「どうしてそんなゲームするの?」

「俺たちの賭けなんだ。
ある人物にはバレないように
俺たちがどれだけできるかっていうな。

てことで、バレるまでは俺たちのゲーム、
勝手にやらしてもらうから」


その言葉を言ったあとに、
春馬が近寄ってきた。
すると耳元に唇を近づけてきて
こう囁いた。



「じゃ、ゲームスタート」

「ひゃっ!!」


囁かれたその次には
春馬にお姫様抱っこをされた。

「降ろしてよーっ!!」

「だーめっ」



「「春馬ずるいぞー!!!」」


みんなが追いかけてくることなんか
関係なしに私を抱えたまま
自分の部屋に入った。