あの時比奈乃が良憂ちゃんに
惚れたんじゃなくて、
探していたお兄ちゃんに
やっと会えたから
気づいてもらおうとしてたのか。
「打ち明けてくれてありがとう。
どんな理由があってもこれからもずっと比奈乃のお兄ちゃんだからね」
2人の再開に、
私たちもとても嬉しく思った。
「でも、私は良憂さんのこと
好きかもしれない。
実際再婚したわけじゃないし
付き合えちゃったりしてー!」
と、一人であげあげな比奈乃。
最後に、
『冗談だよ、また兄妹仲良く遊ぼうね』
と笑顔で屋上を出て行った。
「茉莉!比奈乃が先に
出て行っちゃったから私も行くね!
ほら!先輩も行きますよー!」
「いててて!引っ張りすぎっ!」
2人もジャレながら
屋上を出て行ったので、
ここにいるのは私と
No.1王子5人だけになった。

