そこに近づくと、
急にこう言ってきた。
「「「自分を見失うな。
帰りたいと思う場所を、思い浮かべろ」」」
帰りたいと、思う場所。
どこなんだろう。
なぜかそれすらわからない。
「わからない、わからないの」
「「「ならば、今一番
会いたいと思う人物を思い浮かべろ」」
会いたいと思う人物。
それもわからない。
私は、どこに行きたいの?
誰を思い浮かべたいの?
わからない。
「あー!もうっ!…あっ」
私が叫びながら首元に触れると、
ネックレスをしていることに気づいた。
「このネックレス…宏斗くん…」
すると、宏斗くんが突然現れた。
そこからすっと、
名前が思い浮かんだ。

