-5人side(春馬ver.)-







俺は、大東 悟を殴ろうとしたが、
急に倒れこんだ。


背後を見ると、“やつ”が立っていた。




「類!来んの遅すぎ。てか、こいつとどういう関係なんだよ!!」

「それはまた説明するから、先に
茉莉ちゃん運ばないとやばいんじゃねーの?」



類の目線が茉莉の方を見てることは
すぐ分かった。



「そうなんだよ!茉莉に弾丸当たっちまったんだ!!」

「そう暴れんなって春馬。俺の親が医者だってこと忘れてんだろ」




俺は類の胸ぐらを掴み、
そう訴えると、さらっと返してきた。


そういえば、かなり有名な医者の息子だったな、こいつ。


まぁそのおかげで、
全国の救急車を自由に出動させられる
という権力を持ってるんだけどな。



そして、
その後すぐに救急車が家の前に到着し、
病院へ搬送されることになった。



「大東 悟は俺がなんとかするから
春馬たちは茉莉ちゃんについていけ」

「類、ありがとな」





最後に微笑み合い、
お互いの拳と拳を合わせた。