「宏斗!お前はとにかく気を使って、
人の顔色を伺って、自分の意思を尊重しない弱いやつだった。俺の教育で、自信を持てたから、今のお前がいるだろーが!」
「はっ?いつも周りの変化に気づいて、声をかけてあげられる優しさが、人一倍あるんだよ。そんなこともわからない、人に優しくも出来ないお前の方が弱い人間だ」
智哉が、
こんな風に怒りを露わにしたのも、
大東 悟の話が出て以来だった。
その様子に少し驚いきながらも、
智哉に銃口を向けた。
「智哉の分際で、そんなこと言えるのか。意外と度胸はあったんだなぁ。
お前は人にいい子のふりして、すぐに近寄って行く八方美人。
着いて行ってはどこにいるかわからなくなる、自由奔放さには困ったよ。そんなお前は、まだいつまで経っても子どもなんだよ」
「人懐っこくて困らせることもするけど、その分困った時には助けてくれる男らしいところもあるんだ。考え方もお前なんかよりずっと大人だ」
良憂ちゃんが言い返すと
重みがあると思った。

