ーー私は夢でも見ているのだろうか。 今、目の前にある家が 空き家だったとは思えないほど キレイになっていた。 無造作に生えていた雑草も きれいに抜き取られ、 玄関前の庭には可愛らしい花が咲いている。 家の壁もクリーム色になっていた。 「あ、茉莉ちゃん!」 声のする方に顔を向けると 明るそうで素敵な笑顔を浮かべる男の子が 2階の窓から顔を出していた。 「鍵開けに行くから待ってて!」 そう言ってすぐに鍵を開けてくれた。