一斉にリビングのドアの方を見ると、
黒いスーツを着た背の高い男の人が立っていた。
茶髪で銀縁眼鏡をかけていて、
一見誠実そうなオーラは放っているが、
右耳の太いリングピアスのせいか、
少し圧力を感じる。
「やぁ、久しぶり」
「てめぇ、何でここがわかった」
「俺にわからないことはないんだよ」
笑顔で話しかけてくる男の人に対して、
とてつもない反抗心を見せつける春馬。
「あっ!この人…誰だっけ?」
「「「おい!」」」
私の一言に、みんなが反応した。
「こいつが、大東 悟 だよ」
「え!?」
この人が、大東 悟。