そして私をじっと見た後、
フェンスの外の景色を眺め、口を開いた。
「どこまで知ってんの?王子のこと」
「アメリカで活躍してる大東 悟さんが
5人の教育をしていた事。
実際、その人じゃなくて周りの学者が家庭教師として付いてくれていたけれど、かなり生活を監視されていたみたいで…。
それが嫌で、5人だけで暮らせるようにしてくれってそれぞれ親に頼んだ、というところまでです」
私の話を聞き、
ふーん、と一言発して九城先輩は
フェンスにもたれかかった。
「その話、信じたわけ?」
「えっ?」
「確かに事実は事実だけどそこに、
“大きなヒミツ” が隠されているんだよ」
大きなヒミツ…?

