掲示板に大きく取り上げられていたのは
昨日の放課後の私と隆人のキスのことだった。
「意気なり事件が始まったわ…
この危機を救えるのは私たち、NPG2しか!」
「これは私たちの問題だから大丈夫」
比奈乃の言葉に少し冷たくあしらった。
こんなこと、
周りには知られたくなかったのに…
「誰がこんなこと…」
「隆人てめー何やってんだよ!!」
「あ、春馬落ち着いてって!」
隆人が現れると、春馬が胸ぐらを掴んで
そう言い放つ。
突然の2人のケンカを
智哉も止めようとしたが押し返された。
「ケンカはやめて!!!」
私がそう言っても聞き入れてくれない。
すると、目の前から
金髪で背の高い人が歩いてくる。
制服を着崩していて、いかにもチャラそう。
その人が隆人と春馬の方を見ている。
「春馬、うぜぇからやめろ」
「あ?……ちっ、類かよ」
ん?春馬の知ってる人なの?
そう思っていると、比奈乃に引っ張られた。
そして小声で話しかけてきた。