「やっぱり敵も多そうだから、
変な女とか怪しい人たちから守るためにも
彼らを守れるのは私たちしかいない!」



比奈乃がそう言い、私をじっと見つめる。






「てゆーか、私を守ってくれるんじゃないんかい!!」






すると、比奈乃が人差し指を立て、
『Non Non(ノンノン)』と指を揺らす。


「王子様を守る=茉莉を守るって事!
王子様たちにの愛する女の子に
何かあったら大変だからねー!
ありとあらゆる情報をキャッチしてやるぅ!」



なんか比奈乃、キャラ濃くなったな…




「本当に2人とも、大袈裟だってー」

「それぐらいしないと、何かあってからじゃ遅いよー」



若菜にそう言われて、
それもそうか、と思った。


まぁ2人がいれば、心強いかも。




ーーーーーガラガラッ



私たちのいる教室のドアを
誰かが勢いよく開けた。


「茉莉!廊下の掲示板の速報っ…!!」



春馬が焦った様子でそう叫んできたので、
驚いてその掲示板を見に行った。







「な、なんで…」