「何その顔、キスでもした?」
「それがぁーしちゃったーっ!」
あ、焦ったー!!
若菜の方か。
ややこしい話しないでよ…
「はぁ……なんか周りの女の子に恨まれてそう…」
そう言って、私は俯いた。
すると、方をポンッと2人が叩いてきた。
「「うふふふ」」
え、何。
なんか後ろで笑ってるんですけど。
パッと後ろを見ると
なぜか背中を合わせている2人。
比奈乃は左側、若菜は右側で腕を組み、
机に頬杖をついたような
ポーズをして立っている。
「ど、どしたの?」
すると、こちらに顔だけ向けて、
こう言い放った。
「「泣く子も黙るスパイガール、
その名も、NPG2!!!!!」」

