体育祭が終わってから
登校中、廊下を歩いてるときなど、
妙に女の子たちが私を見てくる。


訳も分からず、不思議に思っていた。



「まぁあれだけ注目浴びれば
敵に回されてもおかしくはないよね」

「そ、そうなんだけど…」

「なんでも、王子達のファンクラブが
あるとかないとか」



比奈乃と若菜が私の横で
お弁当を食べながらそう話している。



「てゆーか、ファンクラブとかあったの!?」


「「ただの噂」」




まぁ、噂って本当かわからないからね…



「そら、かっこよくて天才だし、
体育祭の応援からして女の子もすごかったし
やっぱり完璧な人たちだもんー」

「そうそう」


比奈乃と若菜がひたすらそう話す。






そんな人と、私はキスしてしまったのか…