「わざわざ来て下さって
ありがとうございます。

お母さんが勝手に頼んだって聞いて…
本当にすいません」

「いやいや!そうなったのは、
このアパートの大家が俺だからだよ!」

「え?大家さんなんですか!?」




驚きすぎて、叫んでしまった。



「うん!このアパートと俺らの家、買い取ったからね!だから家賃はいりませーん☆」



買い取るって、相当お金持ちなんだ…


「でも、タダって訳には…」

「茉莉ちゃんそんな顔しないで!
もう家族みたいなもんだし
俺たちに気を遣わなくていいからね!」

素敵な笑顔でそう言ってくれる宏斗先輩。




「は、はぁ…ありがとうございますっ」