ーーピンポーン、ピンポンピンポーン




「ちょっと何回鳴らすんで
『茉莉ちゃーん!会いたかったよぉ!!』」

「きゃあ!!」


私がドアを開けると、
背は私と同じくらいであろう
小柄の可愛らしい顔をした男の子が
意気なり抱きついてきた。


そして、その男の子が自己紹介をしてくれた。


「僕は狩神 智哉(カガミ トモヤ)、高校1年生!
抱きつくの好きです☆」

「ちょ、あの…」



この意気なりの行動に対しては
反省はしてないんだね……





「あっ智哉!離れなさい!!」

「宏斗くんだってしたいんでしょー」


細身で優しい顔をした男の子が
抱きついてきた智哉くんを
引っ張っている。


漸く離れてくれたときに
ごめんなさい、とペコリと
頭を下げた2人。