いーや、このまま寝ちゃお……。



「相変わらずしっかりしてるなぁ、佐藤!」


えっ!?!?


反射的に、上半身が上がっていた。


佐藤って………。



「渚」



入口で、弓道の練習着を着たシュンくんが、優しい(?)笑みを浮かべて立っていた。


「あ、そーいや平井も弓道部か」


先生が振り返る。