「そこで。
君はあいつを置いてここに来ないか?」

「…え?」

不意に腕に杖を当てられる

「そろそろ時間だね
最後に言っておくから
向こうでゆっくり考えて。」

杖を私の腕に当てたまま
すっと顔を近づける

「僕が君を飼ってあげる。
素晴らしい待遇を約束しよう
こっちにくるんだ」

「……!!」