セツナだった

「美夜。
すまない。
こちらの世界で力を使うには
お前の力を使わなくてはならないのだ。
俺を完全に変えるほどの力となると
人間の娘であるお前の体では負担が大きいらしい」

セツナは心配してくれてるみたい。
声は優しくて落ち着いてる
私を支えてくれているセツナの体は
変わらず温かくて安心する。

「…セツナ」

「まだ力が入らんだろう。
今日は休め。」

「・・・コクリ」

うなずくと私の体を持ち上げて
ベットに寝かせて布団をかける。

セツナがそっとほほに触れて
私は夢の中に落ちた。