なぜだ!?
一人もこないだと!?
ありえん!
どうしたものか!!!

そんな時だった

カサッ、カサッ

何かの足音

人の匂いだ。
木々に隠れる
着物のすそが出ないよう少したたむ。

女だ。
まだ若いな。

俺は顔を見ようと体をひねった。