昴はそれでも不思議そうな顔をしていたけど、結局は私の言うことを聞いて船に乗り込んだ。 船といっても小型のボートのようなものだ。 私たちはさっそく海へ出てかけて、それぞれの準備をした。 船は心地よい潮風に撫でられ、波を立てながら進んでいく。 海は好きだ。