「くっ…」

「…………!」

「な、なんだ!」


しばらくして元の体勢に戻る。

さすがに水谷も驚いたようで、目を丸くしてふらついていた。
彼がしたことではないと確認し、想汰は宮野に指示をかける。


「ここは俺がいますから、船内の異常を見てきてください。特に、左側のバランスタンクを」

「なぜバランスタンクのことを…。いや…わかった」