あたしのレベルに合いそう……って。

職員室を出た所で、もう一度封筒の中を確認してみた。

一部、ニ部と、表紙に書いてある大学名を見て、袋にしまう。

並んでいたのは、一流大学。
今のままじゃ、到底無理なレベル。

簡単に合格出来てしまう所じゃ意味がない。それはそれで分かるけど……ちょっとこれは、買いかぶりすぎ。

それにあたしには、そこまで努力して、こんな立派な大学に入学する理由を見出せない。

別に学びたいこともないから、就職したって構わない……そんな風にも思い始めてる。

とりあえず、考えるだけ考えてみようか……。

ふう、と息を吐いて、あたしは封筒を抱え、歩き出そうと一歩踏み出した。

でも、その後二歩目が続かなかったのは、


目の前に愛海が立っていたから。