愛海と一緒にいる時でも、いない時でも、しょっちゅうあたしの前に現れるようになった、櫻井くん。


デートしようと言われ、無理やり水族館へ連れて行かれたこともあった。

その時買って貰ったストラップは、不本意だけど、今もあたしと愛海のケータイについたまま。


それから、愛海に少し疑われることがあって。彼に告白すると宣言された。

あの時は、本当に苦しくて嫌だった。
愛海には良い顔しながら、告白を邪魔することばかり考えていた。


そして、夏休み。
愛海と櫻井くんと3人で、出掛けることになった水族館。

あたしの気持ちは少しずつ変わっていって……告白を応援しようと思った。

なのに、櫻井くんは愛海を振って。

気持ちがぐちゃぐちゃになって、どうしたら良いか分からなくなってしまったあたしは、彼と……。



思い出せば、思い出すほど嫌になる。

それからも彼と一緒にいた、自分を思えば更に。