たったひとりの友達。

たったひとつの宝物。


それを守ることに必死すぎて、

失うことに気付かなかった。




あたしは、

報われない恋をした人魚姫……?


それとも、

純粋な人魚姫から、王子さまを奪ってしまった人間だろうか……。



この恋の先に待っている結末。

人魚姫のようにあたしは――。