やっぱりその話……。
嫌気がさして目を逸らす。
だけど、さっきみたいに言い返せないのは、先生の言ってることが間違ってはいないから。
看護師なんて、人と関わらないことのない仕事。
クラスでも上手くやっていけないあたしに、務まるわけがない。
それは自分でもちゃんと分かってて、本当は看護師になりたいなんて、微塵も思っていない。
それなのに、こんな進路を選んだのは、
ただ一緒にいたいから……。
「だからね、月城さん」
何も口答えしないあたしに安心したのか、ここぞとばかりに先生は“クラスのみんなと仲良くしよう”って話を、一生懸命あたしに聞かせた。
結局、進路指導じゃなかったし……。
全てを聞き終え職員室を出ると、校内は既に薄暗くなっていて。
あたしは教室へと続く長い廊下を、速足で進む。
先生の言葉はどこかで聞いたことのあるものばかりで、胸を打たれるようなことは一度もなかった。
でも、



