冬桜 −二度咲くモノ-

それ以降、私たちは一言も話さなかった。


ひたすらに手術の成功を祈り続けた。


もしも手術が・・・・
最悪のことを考えそうになる。



二人ともを失ったとしたら、おそらく私は生きていられない。


それは鈴菜も響聖も感じているだろう。


大丈夫、2人は絶対に私を守ってくれる。



信じよう。

信じ続けることが一番難しいけど、だけど、それしかできないから。



2人を信じて待っていようと自分に言い聞かせ、永遠のように感じる時間を待ち続けた。