冬桜 −二度咲くモノ-




あんな状態なのに、それでも自分のことよりも私のことを一番に考えてくれた。



一瞬、藤川やマスコミへの憎しみが溢れた。


『人殺し』と呼んでやりたかった。



でも、そんなことはもうどうでもいい。


2人は今、命をかけて頑張っているんだ。




そこまでして守ってくれようとした響聖の思いやりが、今の私を抱きしめ支えてくれている。


そう感じた。