鈴菜はこっちを見て、微笑みながら私にこう告げた。


「沙羅ちゃん、聖くんに私の心臓をあげて。
私自身はもとに戻るの、もう無理なんだ。
だから、聖くんの中で一緒に生きていきたいな。
沙羅ちゃんの近くで。」


一瞬、目を耳を疑った。


落ち着かせる為に、ギュッと一度目をつぶり

「鈴菜!?」

と呼びかけた時には、鈴菜はベッドの上で変わらず寝ていた。