「僕も沙羅さんって呼ぶから、沙羅さんも僕のこと響聖って呼んでくれませんか?
俳優の聖としてじゃなく、普通の人間として沙羅さんの前にいたいんです。それから・・・・」
と続けた響聖の言葉に、本気で困ってしまった。
“くん”をつけないでほしい。
そして、敬語で話すのをやめてほしいと。
人に壁を作って生きているのが当たり前だった私にとって、敬語は親しく思っていない現れ。
“くん”や“さん”が必要じゃないほど、仲のいい人もいなかったし。
だけど、今の響聖の願いを断ることなんて、私には出来ない・・・・
俳優の聖としてじゃなく、普通の人間として沙羅さんの前にいたいんです。それから・・・・」
と続けた響聖の言葉に、本気で困ってしまった。
“くん”をつけないでほしい。
そして、敬語で話すのをやめてほしいと。
人に壁を作って生きているのが当たり前だった私にとって、敬語は親しく思っていない現れ。
“くん”や“さん”が必要じゃないほど、仲のいい人もいなかったし。
だけど、今の響聖の願いを断ることなんて、私には出来ない・・・・


