でも、いつまでもこうしている訳にもいかないのも現実。


また、一週間働いて、稼がなきゃ。


何度も振り返りながら、なんとか聖の部屋を後にし、鈴菜の部屋に。


鈴菜にも

「来週また来るね。」

と声をかけ、タクシーに乗り込んだ。


この時、すでに自体は最悪な状態になっていたことに、テレビを全く見なかった私は、気づきもしなかった。