「本当は蘭さんのこと好きな気持ちに、気づかないフリをしてました。

いや、気づいていても、死がそこまで来ている僕が、蘭さんに気持ちを打ち明けたところで、蘭さんにとっても迷惑でしかないと思ったし、言わずに自分の心に閉まって逝こうと思っていたんです。
でも、卑怯なことに言ってしまいました。」

この言葉を伝えるまでに、どれほどのものを背負っていたの?


そんな悲しい笑顔しないで…


「なんで?
なんで私なんかを・・・・???」

意味がわからない。


今までまわりにいないタイプの人間だったから、ちょっと気になったんじゃないのかな?


聖のようなキレイな心の子が、なんで私なんかを?


正反対にいるんだよ、私の人生は。