「聖を大切に思っているのと同じように、蘭のことも私は心配なんだ。
蘭は鈴菜ちゃんのためだけに生きているよね?愛情を注がれることも、注ぐことも拒否して生きている。
どんなことが蘭の人生に起ってきたかは、私はわからない。
だから、私がそう感じただけなんだけどね。君は若く、可能性がたくさんある。なのに、全てを諦めて生きている。」
山村さんの言葉を、頷くこともなく、ただじっと聞いていた。
山村さんは、気づいていたんだ。
私の心の中の苦しみを・・・・・。
「そんな蘭に私は、押し付けになるかもしれないが、幸せになってほしいとずっと願ってきた。
おそらく妹さんもそう願っているだろう。
で、老婆心ながら考えて、蘭に聖を出会わせようと思ったんだよ。
聖は、感じているだろうけど心が真っ白だ。その聖と触れ合った時に、蘭の心の中にある、今まで鍵をかけてしまい込んできた、大切なものが出てくるんじゃないかと思っていたんだ。」
と話した後、私の顔を見つめている。
そして、どこか遠くを見つめるような目をして言葉を続けた。
「もちろん、蘭のためだけじゃない。聖のためでもあるんだ。
聖は、自分の病気のことがあるから、恋愛という愛情だけは避けて生きてきた。
聖にはないものをもっている蘭と出会って、もう少し長く生きるということに関心をもってもらいたかったんだ。」
山村さんの表情から、心からそう願っていると感じた。
蘭は鈴菜ちゃんのためだけに生きているよね?愛情を注がれることも、注ぐことも拒否して生きている。
どんなことが蘭の人生に起ってきたかは、私はわからない。
だから、私がそう感じただけなんだけどね。君は若く、可能性がたくさんある。なのに、全てを諦めて生きている。」
山村さんの言葉を、頷くこともなく、ただじっと聞いていた。
山村さんは、気づいていたんだ。
私の心の中の苦しみを・・・・・。
「そんな蘭に私は、押し付けになるかもしれないが、幸せになってほしいとずっと願ってきた。
おそらく妹さんもそう願っているだろう。
で、老婆心ながら考えて、蘭に聖を出会わせようと思ったんだよ。
聖は、感じているだろうけど心が真っ白だ。その聖と触れ合った時に、蘭の心の中にある、今まで鍵をかけてしまい込んできた、大切なものが出てくるんじゃないかと思っていたんだ。」
と話した後、私の顔を見つめている。
そして、どこか遠くを見つめるような目をして言葉を続けた。
「もちろん、蘭のためだけじゃない。聖のためでもあるんだ。
聖は、自分の病気のことがあるから、恋愛という愛情だけは避けて生きてきた。
聖にはないものをもっている蘭と出会って、もう少し長く生きるということに関心をもってもらいたかったんだ。」
山村さんの表情から、心からそう願っていると感じた。


