「聖くんの言おうとしていることは、なんとなくわかりますよ。」
理解は出来るけど、納得はしてない私がいるけどね。
「蘭さん、ダンテって知ってますか?」
「神曲を書いた?」
「そう、その神曲の中でね、人の罪について書いてあったんですけど、僕の心にすごく残ったのが、『傍観』の罪でした。
正確には言えませんが、恥をかくこともなく、誇りになるようなものもない、可もなく不可もない人生を送った魂は、門をくぐった後、絶え間ない苦痛にあうんです。」
と言ったところで、私の顔をじっと見て黙った。
「なんとなくですが、覚えています。」
とだけ答えた。内容は覚えているが、聖の言わんとしていることが全く読めない。
理解は出来るけど、納得はしてない私がいるけどね。
「蘭さん、ダンテって知ってますか?」
「神曲を書いた?」
「そう、その神曲の中でね、人の罪について書いてあったんですけど、僕の心にすごく残ったのが、『傍観』の罪でした。
正確には言えませんが、恥をかくこともなく、誇りになるようなものもない、可もなく不可もない人生を送った魂は、門をくぐった後、絶え間ない苦痛にあうんです。」
と言ったところで、私の顔をじっと見て黙った。
「なんとなくですが、覚えています。」
とだけ答えた。内容は覚えているが、聖の言わんとしていることが全く読めない。


