* * * それから、慌ただしい日々が続いた。 あたしは荷物の整理、弟たちは必要最低限の家事の習得。 相変わらず放任主義の両親は、全寮制と知っても何も驚かなかったし、反対もしなかった。 3月31日の夜、弟たちが小さな出発式を開いてくれた。 おりがみで作られた飾りは、まだ弟たちの小ささを示しているようで、正直寮に行きたくなくなってしまった。 そんななかみんなに泣きつかれてしまったら、あたしだって泣きたくなる。 長期休暇には帰省するのに、なぜかみんなで泣きあった。