涙を流してまで、私は精一杯のお願いをしているのに、それすらも聞いてくれないの?


「……カラダを集めねぇと、同じ日を繰り返すんだったな……それを貸せよ」


こんな事を言うと、失礼かもしれないけれど……正直、意外な返事だった。


あれだけ言われたのだから、絶対に断られると思っていたのに。


私は、袴田に明日香の腰を渡し、フウッとため息を吐いた。


やっとひとつ……まだ7つも残っているけど、こうやって少しずつ終わりに近付けば、私達はいつか明日を迎える事ができるのだ。


「気持ちわりぃな……まあ、任せておけ。俺が責任を持って、処分して来てやるからよ。明日が来ない? 最高じゃねぇか!!」


私は……袴田のその言葉に、耳を疑わずにはいられなかった。


袴田は、何を言ってるの?


明日が来ない事が最高?


カラダを処分する?


私の想定していた言葉に、それらの言葉はない。


だから、理解する事ができないまま、私は袴田を見上げた。


「か……棺桶に……入れて来てよ……」