「そうよねぇ。でもぉ、私達以外は気づいてないみたいだよぉ?遥も分からないみたいだからぁ、私達7人だけが知ってるって事だねぇ」


あの日、「カラダ探し」をした私達だけがこの世界の亀裂を知っている……。


なんか、複雑な気分だな。


私達はこの世界が崩れそうなのを知っているのに、この世界で生活している人達はそれを知らない。


この先何が起こっても、何も分からないままなのだ。


世界が崩れたら、この世界の人達はどうなってしまうのだろう。


「死んだよ、あゆみちゃん」


屋上に到着したと思ったら、突然結子の口調が変わった。


廊下を歩いていると、もしかすると誰かとすれ違ったりするかもしれないから……という事かな?


「てか、死んでたって言った方がいいかな。一年も前にね」


「そう……なんだ。袴田、怒ってたでしょ?」


「怒ってたって言うか……悲しそうで見てられなかったかな。昨日まで、学校休んでたんだよ?」


それなのに、今日は来てくれたんだ……。