嘘と真実を織り混ぜた翔太の言葉に、結子はどんな反応を示すのだろう。
下手をすれば、今すぐ袴田の所に戻って、この事を話すかもしれない。
でも……結子の態度は変わらなかった。
それどころか、さっきのあせりは何だったのかと思うような笑顔で翔太を見たのだ。
「なんだぁ、そうならそうってぇ、早く言ってよねぇ。だまされたかと思ったじゃぁん」
「え?ああ……悪かったな、言ってなくて」
「それなら早く行こうよぉ。あ、それともぉ、校内放送が流れるまでどこかで待ってるのぉ?」
強がっているわけじゃない。
いつもと変わらない結子に、私は困惑した。
あゆみちゃんのために、袴田に協力しているんじゃないの?
それで、高広の邪魔をしている……違うのかな。
もしも違うとしたら、何が何だか分からない。
結子は本当に私達に協力しているの?
答えを出せないまま、私達は階段を上った。
二階に上がり、生産棟に入った所で私達はどこに行くかを話していた。
「三階は半分調べたんだよな?だったら、ふたりの俺と留美子が三階に行くか」
と、なると……残った3人で一階を調べるのか。
下手をすれば、今すぐ袴田の所に戻って、この事を話すかもしれない。
でも……結子の態度は変わらなかった。
それどころか、さっきのあせりは何だったのかと思うような笑顔で翔太を見たのだ。
「なんだぁ、そうならそうってぇ、早く言ってよねぇ。だまされたかと思ったじゃぁん」
「え?ああ……悪かったな、言ってなくて」
「それなら早く行こうよぉ。あ、それともぉ、校内放送が流れるまでどこかで待ってるのぉ?」
強がっているわけじゃない。
いつもと変わらない結子に、私は困惑した。
あゆみちゃんのために、袴田に協力しているんじゃないの?
それで、高広の邪魔をしている……違うのかな。
もしも違うとしたら、何が何だか分からない。
結子は本当に私達に協力しているの?
答えを出せないまま、私達は階段を上った。
二階に上がり、生産棟に入った所で私達はどこに行くかを話していた。
「三階は半分調べたんだよな?だったら、ふたりの俺と留美子が三階に行くか」
と、なると……残った3人で一階を調べるのか。



