カラダ探し~第ニ夜~

自発呼吸停止、心停止……祈りながら手を握っていた私の隣で、そんな声が聞こえたのは病院に着く直前の事。


病院に到着して、真冬が運び込まれた部屋を見届け、私はすぐにお母さんに電話をかけた。


電話の向こうで半狂乱になるお母さん。


もしも、買い物に行かなかったら……いや、あの時私がスニーカーに履き替えなければ、真冬が事故に遭わなかったかもしれないのに……。


どうして私はあんな所で靴を履き替えたんだろう。


どうして買い物に行ったのだろう。


後悔ばかりが私を襲う。


長椅子に腰かけていても、水を飲んでも不安は消えない。


早く、お父さんとお母さんが来てほしい。


ふたりが来たところで、どうにもならない事は分かっているけれど、それでもひとりでいる事が辛くて……。


真冬やお母さんと話ができる事がうれしかったのに。


このままの日々が続くなら、それでもいいと思ったのに。


もしも真冬が死んじゃう事になったら……。


同じ日が繰り返されるから、今日死んでも大丈夫なんてとても思えない。


お母さん達を待つために、玄関の方に歩き始めた私は、自動販売機の前で飲み物を買っている人影に気付いた。