カラダ探し~第ニ夜~

「ちょっと!停まって停まって!」


慌てふためく私に、留美子が車と車の間を抜けて道路の向こう側から走ってきた。


「留美子……真冬の血が止まらないよ……どうしよう」


泣きじゃくる私を前に、周囲を見回す留美子。


「もう車がいない……ひき逃げだよ!救急車呼んだ!?」


その言葉に、首を横に振る。


「おい!姉ちゃん達!警察は呼んだのか!?」


「今呼ぼうとしてんの!!えっと……119番だったよね……」


「よし、わしは110番してやるからな」


誰だか分からないおじさんと、留美子の声が私の耳に入って来たけど……私自身は何もできずに、動かなくなった真冬の頭の傷口を必死に押さえていた。


「ああ!?救急車やと!そんなもん、とっくに呼んどるわ!!ごちゃごちゃ言うてないで早よ来んか!!ひき逃げじゃ!!」


このおじさんは、真冬と留美子が横断歩道を渡ってる時に、先頭に停まっていたトラックの運転手だった。


その反対方向から突っ込んできた車が、目の前で真冬をはねて、逃走した車の特徴を覚えているという事で、トラックを道路の脇に停めて駆けつけてくれたのだ。