カラダ探し~第ニ夜~

八代先生に残した明日香の言葉から、三神がそうするしかなかった事は分かるけど、高広の気持ちも分かる。


自分が大好きな人が、三神の代わりに「カラダ探し」をさせる側になったのだから。


鳴戸を含む私達の視線の中、三神の口元がフッとゆるんだ。


こんな状況で笑った?


確かに私には、三神が笑ったように見えたけど……今は真顔で高広を見ている。


見間違いだったのかな?


「そんな顔しないでよ。もう、大体の事は知ってるんでしょ?だから言うけど……私だって、誰かが棺桶に入ってくれないと、ずっと解放されなかったんだから仕方ないでしょ?明日香しか、あの場にいなかったんだから」


高広はその時、西棟の二階で死にかけていたと言っていた。


だから、棺桶には明日香が入るしかなかったのだ。


「それに、翔太が言ってるような特別な事、私は知らないよ。まあ……美紀が『赤い人』を操ってるけど、何度か美紀では制御できない時があったって事かな?」


淡々とそう話す三神の事を、高広はどう思っているんだろう。


きっと、怒ってるよね……。