数時間後……

「美那…ごめんね?今日どうして外せない用事があるの…。手伝えなくてホントにごめんね?」

『あたしなら大丈夫だよ!気持ちだけで十分だよ!』

「ほんと?ごめんね?じゃあまたあしたね?」

あぁ…ついに心菜まで帰ってしまった…。

そう、あたしはあれからずっと書類よ種類別に分けているんだけど…

なかなか終わらない…。

彰くんは塾、藤咲先輩は家の仕事の手伝い、佐藤先輩は習い事、心菜は家の用事で帰ってしまった。

そして会長はというと…
鞄はあるからあたしを置いてどこかに行ったみたい…。

はぁ…どんだけ鬼畜なのよ…あの会長…。


こんなこと考えてる場合じゃない!
はやくしなきゃ…


『えっと?これがこっちで…これはこっち…これは…ピタッ ヒャア!!!な、なに?!』

「クククっ…お前なんて声出してんだよ…クククっ」

そこには缶ジュースをもった会長が笑っていた…

どうやら会長があたしの頬っぺたにジュースを当てたらしい…。

『会長!!何するんですか!!びっくりしたぁ……。』

「ほら、やるよ。」


会長は缶ジュースをあたしにくれた…。

え?あの鬼畜な会長様が…?

「なんだよ?いらねーのか?」

『い、いります!ありがとう…。』

「ん。」

キュン

え?今、会長が微笑んだ…