定番の体育館裏…か。

「なぇあんたさぁなんで呼び出しされてるかわかってるやんなー?」

『…。』

「なんとか言えや…!!」

怖い…。

『えと、あ、あたしが…駿と付き合ってるから…ですよね?』

「そーや!駿君になにしたんよ!」

「駿君と別れて…!」

「わからんかったら…わかってるよな?」

『いや、です!別れません!』

別れへん!なにがあっても…。

「なっ?!…ふーんそう…今痛い目見せんとわからんみたいやな?」

そういうと女の人は手を振りかざした。

ぶたれる!とおもって目を瞑った。

『……?』

いつまで経っても痛みがないから不思議に思って目を開けると…

「なにしてんねん!俺、言ったやんな?文句ある奴俺に言え!って」

駿が女の人の腕を掴んでいた。

『…しゅ、ん?』

「覚悟できてんねんな?」

「しゅ、駿くん…。」

「い、行こっ!」

バタバタ

女の人たちはたちは逃げるように去って行った。

『しゅ、駿!!』

「沙奈!よかった!」

ギュッ

駿は強く抱き締めてきた…。