桐島くんちは1Kの普通のアパートだった。

部屋は男らしく、結構汚い。



「すいません…掃除してなくて」



苦笑いの桐島くん。




「いーのいーのっそんなの気にしないで…あ、ちょっとトイレ借りるね」




洗面所に向かうと、歯ブラシが二つ並んでいた。



青と…ピンク。おそらく梨花ちゃんの物だろう。



あーーー別にしょうがないんだけどね。



しょうがないんだけど…見ちゃうとやっぱ落ちるなぁ…



トイレで何度も深呼吸をし、気持ちを整えた。



せっかくいい雰囲気になれたんだからしっかりしなきゃっ。



今日はこのままここに泊まって…そして……



夜の事を考えると胸が高鳴った。



毛の処理はバッチリだしっ、下着も今日は普通のやつだしっ…



私はトイレの中で服の中をあちこち確認した。