「俺は、鈍感じゃねーよ。」 夢徠が埋めていた顔をあげて、次は私の肩に顔を置いていった。 今、横を振り向けば、夢徠の顔とぶつかってしまいそう。 そう考えるだけで、顔が赤くなる。 そんな、私たちを見て、ため息をつく2人。 なんで? なんで、そんなに呆れてるの?? 「始めるぞー?」 そんなとき、担任が教室に入ってきた。 先生が見えたとたん、パッと夢徠が離れる。 解放されて嬉しいような、悲しいような。