『明日から学校だねー』



「そうだね……」



電話の相手は絢。


今日は夏休み最終日。


また明日からは、授業と言う名の眠たいお勉強が始まる。



『玲奈、宿題終わった?』



「うん、終わったよ!偉いでしょ」



『珍しいわねー』



そう、私が最終日に宿題が残ってないなんて珍しいこと。


だって、何度勉強しようと机に向かっても、1ページやるかやらないかくらいですぐに寝てしまう。


おかげで、最終日は徹夜だった。