「やだっ」 これ以上近づいたら、この心臓の音が聞こえちゃう。 「もう毎日一緒に寝てんだから」 それも昼間言われたよ。 本当に慣れないんだもん。 「ちょっと、夢徠っ」 「れーなしゃんが来てくれないから悪い」 無理矢理手を引かれて、夢徠の方へ引き寄せられる。 夢徠の腕に包まれたら出ることは出来ない。 「夢徠、暑いってばっ」 「知らない」 「動けないよっ」 「じっとしてて」 「もう、夢徠ったら」 何してもだめ。