「美味しいって言ってくれたよ?」 『………………それだけ?』 しばらく間を空けてから返ってきた絢の声。 その後ろからは“またかよ”と言う違う人の声。 「それだけ……だけど、もしかして、春樹も一緒?」 きっとその声の主は春樹。 『そうそう、今日家に泊まるから。ね、春樹?』 『あぁ、そうゆうこと。』 絢のすぐあとに春樹の声も聞こえた。 またお泊まりね。 しょっちゅう、お互いの家に泊まりあってるんだから。