「な、なんでもないよっ」 多分、誤魔化せてないよ、玲奈。 「なんて言ったの、夢徠」 「俺にひと教科でも勝てたらデートしてあげるって」 「やるじゃん!!」 「ちょっとっ……」 俺がそう言うと、玲奈は顔を赤く染めた。 「やるけど……もっと素直に言えないかな……」 「夢徠だぜ?無理だろ」 そう、はっきり言われるとな…… 本当のことなんだけどさ。