「れーなしゃん」 カバンを置くなり、いつものように抱きついてくる夢徠。 ただでさえ、まだ気持ちが落ち着いてないのに。 「な、なにっ」 緊張からか、言葉が上手く出ない。 だって、これから今私に手を回してる夢徠と1日中一緒にいることになるんだもん。 「今日からよろしくな?」 私の肩に顔を乗せて言うものだから、耳の近くで夢徠の声がする。 それだけで、私の胸はきゅんと反応してしまうんだ。