仕方なく、眠りかけていた夢徠を揺すって起こす。 「夢徠!夢徠たら、起きてよー。ベッド行くからっ」 「んー」 もう、起きてったら。 起きてくれないと運べないよ。 「ほら、夢徠ーっ」 「ん、れーなしゃん」 「部屋行くよー?」 まだ寝ぼけていそうな夢徠を立ち上がらせて、肩を組んで私が支える。 目の前に居るはずのみんなは、結局誰も助けてはくれなかった。 運ぶのくらいは手伝ってくれてもいいのにっ。